紅茶グマのお菓子ブログ

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フリュイ・デ・テ

この前、夏の果物で何が一番好き?という話になり、
私は、断然桃だなあと、桃に1票入れておきました。

夏の桃、店頭でみても、どの桃もこぎれいに並んでいて、デリーケート。
そっと選んで、買ってきて、少し冷やして、薄い薄い皮をむいて、ひとくち。
そこで、初めて、おいしい桃かどうかわかるというのも、ロシアンルーレットみたいで、
ステキです。

そんな桃好きな私ですが、むかーし、まだ結婚する前、20代の初め、
ムッシュがフランスに単身行ったばっかりの頃、パリに遊びに行きました。
そこで、八百屋さんでたくさん並んでいる小ぶりの桃を見かけて、
小さなフルーツの絵の描いてある紙の袋に、おじさんが桃を3~4個入れてくれました。
とっても安かったし、小さいけど、フランスの桃ってどんな味だろう?と、
わくわくしながら、泊っているホテルの部屋に帰りました。
残念ながら、ホテルの部屋に、冷蔵庫はなく、冷やすことはできないけど…と思って、
果物ナイフで皮をむこうと、袋に入った桃を、そっと取り出したら、なんか違うんです。
日本の桃のような、デリケートさがない。こつんと小石みたい。
そして、妙に毛深い。
ちょっと悩みながら、皮をむくと、果肉は白くて固くて、小さなりんごみたいでした。
食べてみても、うーん。果汁も少ないし酸っぱくて、お世辞にもおいしいとは言えない。
ムッシュに、この桃、まだ熟れてないのかな?と言うと、
ムッシュは、どれ?と、無造作に私の買った桃をさっと紙袋から取り出して、
自分がはいていたジーンズのお尻のところで、ゴシゴシとこすってから
がぶりと皮をむかずにひとくち食べました。

「ヒロキは、小さい頃、神経質でね。私があの子の頼んだ料理とかを、
少しちょうだいって、お皿からひとくちもらって食べただけでも、『もういいの…』って言って、
食べなくなっちゃう子だったのよ…」って、
ムッシュの母が私に言ってたのを思い出しました。

おかあさん、お宅の息子さんは、フランスに行ってから、桃を洗いもせず、
皮ごとお尻のとこで、ゴシゴシこすってかぶりつくほど、ワイルドな男に成長してますよ…と、
目を見張ってしまいました。

でも、それから、ムッシュ以外にも
『桃をゴシゴシこすって食べる人』を、フランスではたっくさん見ました。
ちょっと格好よくて、私も真似してゴシゴシして食べながら歩いたりもしてみました。
ゴシゴシは、桃を覆っている桃の毛を取るためです。
実際フランスの桃は、リンゴみたいな感覚で、
生で食べるには日本の桃の方がおいしいと思うけれど、
コンポートにすると、煮崩れがなくてとても、おいしかったし、
同じものでも、日本とフランスでは
降り注ぐ太陽の光の量も、土も、風も、全部違うから、出来上がってくるものだって、
違って当たり前なんだ…と実感したひとこまでした。

IMG_2119.jpg
出始めの桃、かたい方がコンポートには向いています。

IMG_2125.jpg
ぱちんと割って

IMG_2127.jpg
白ワインとバニラ、ミントの葉っぱを加えたら

IMG_2131.jpg
あっと言う間にコンポートになりました。

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