中身は自分であれこれ考えても、
タルトの生地だけは、ずっとイルプルーのタルトと同じ配合で作ってきました。
今回のグマカフェでは、少し変えてみようと、試作をしてみました。
新しい配合のタルト生地を食べて、ちょっと野暮ったいかな?と思いました。


粉に石臼で挽いた国産の全粒粉を合わせて、
お砂糖も漂白していないお砂糖を使ってみました。
タルト生地は、他の生地に比べると、クセが無く、
どんな中身を持ってきても、だいたいはマッチする万能感があります。
フランスでお皿の上にタルト生地の切れ端を残している人がいるけど
まあ、フランスの町場のパン屋さんで売っているタルトの大きさときたら、
半端なく大きいので、ただ単に飽きてしまうのかもしれませんが、
そういう可哀想な末路を迎えたタルトたちを分析してみると
だいたいが、かなり分厚くカチカチの焼き上がり、
口の中の水分を、すべてもっていかれる代物が多い気がします。
イルプルーのタルト生地は、絶対みんな残さないもんね、
そして、とてもおいしいのに、
その存在が全く感じられない中味との一体感を作り出す
まさに至高のレシピ。
すごいね、絶対だね、と、ずっと思っていました。
そして、私の作った野暮ったいって言うのは、
食べたとき、タルトの生地の存在を意識してしまうというか、
あんた、タルト生地だね?って、ばれちゃうと言うか…
それを表現して、もっとキャッチ―な言い方にすると、
優しい味・・・になるのかもしれません。
優しい味…という表現、あまり好きではなかったのですが・・・
まあ、私も周りもいろいろ変わってきたことだし
これでちょっといってみましょうか。
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